お菓子の歳時記


1月(正月)【睦月】

鏡   餅… 「鏡餅」は、神聖な物とされた古代の「鏡」を模り、一家の平安と一年の厄

〔元 旦〕  払いを願う大切な日本の文化です。 本物を飾りたいものです。

 

の し 餅… ご当地のお雑煮は、「角餅」に「もち菜」が一般的ですが、地方には色々な

お雑煮があるとか・・・?又、「丸餅」「角餅」の境界は関が原付近です。

 

お年賀挨拶… 松竹梅・鶴亀・干支をかたどったおめでたい和菓子が、日本の正月を、   〔三が日〕  さらに演出致します。

 

七   草… お正月のご馳走を一休み、これも日本人の知恵です。

〔7 日〕

 

鏡 開 き… お供えしてあった鏡餅を下げ、「おしるこ」や「ぜんざい」にて頂きます。

〔11日〕  刃物はきらい、手や木槌で割るのが昔からの習わしとされています。

 

成人の日 … 大人の仲間として認められたことを、お赤飯でお祝い致しましょう。

〔第2月曜〕

 

初   釜… 晴れ着姿が華やかな雰囲気を添える「初釜」は新年のお茶会です。

〔中 旬〕  わきあいあいと楽しめ、花のある催しには「花びら餅」が欠かせません。

 

2月【如月】

節   分… 節分の豆まきは、邪気を払い、福を招く行事です。年の数だけ豆を食べる

〔立春の前日〕 と厄を免れるとか・・・。豆大福やロールケーキも人気です。

 

バレンタイン… 彼のハートを射止めるのは、チョコレートだけではないのかも?

〔14日〕   和菓子屋さんをのぞいてみたら、新しい発見がありそうです!!

 

3月【弥生】

ひな祭り … 春に芽吹く蓬で作る「くさ餅」は、平安の昔から桃の節句には欠かせない

〔3 日〕   お菓子です。薬草でもある蓬に「健やかに育て・・」との祈りを込めたのかもしれません。

郷土の雛菓子としては、「おこしもん」と「いが饅頭」が根強い人気です。

 

ホワイトデー… バレンタインのお返しは男のマナー。

〔14日〕   ちょっとお洒落に「和菓子」を贈ってみては如何でしょうか!!

 

卒   業 … 別れの後には出会いが待っています。

〔初 中旬〕  立派になったお子さんを、今日は誉めてあげてください。食卓にはお赤飯。

 

春のお彼岸 … 「暑さ寒さも彼岸まで・・・」春分の日をお中日として、前後3日間を「お〔中 旬〕   彼岸」と言います。ご先祖さまへお彼岸だんご・牡丹餅をお供え致します。

ご当地のお彼岸だんごが何故平たいのか?

それは、合理的な名古屋人が蒸し時間を短くする様に工夫したとか?

 

4月【卯月】

お 花 見 … 〝花より団子〟お花見に欠かせないのが、「花見だんご」でしょう。

〔初 旬〕   団子の色には意味があります。赤はお花の色で『春』を現し、緑は草木の色で『夏』、白は雪色で『冬』。一年の時の流れを表現しています。

『秋』がないのは、「飽きない様に、この一年を過ごしなさい」との先人の教えとか言われています。

又、桜餅は関東風(長命寺風・焼き皮)と関西風(道明寺風)があります。

ご当地では、道明寺の関西風の桜餅を作るお店が多い様です。

 

入   学 … 新しい環境への旅立ちは期待と不安があるものです。

〔初 旬〕   朝食をしっかり食べれば気持ちも落ち着きます。お赤飯は如何でしょうか。

小豆の煮汁(シブ)で染めている、お赤飯の色は、天然色です。

 

5月【皐月】

八十八夜 … 新茶の季節です。美味しい日本茶にはやっぱり「和菓子」が合います。

〔初 旬〕  日本人の心、日本の文化をご堪能下さい。

 

端午の節句… 『かしわ餅』の柏の葉は新しい葉が育つまで、古い葉は枯れない事から、

〔5 日〕 「子孫繁栄」の縁起菓子として、又、『ちまき』の笹の葉は防腐と香りづけの効果があります。どちらも男の節句には欠かせません。

ご当地の独特の文化として忘れてはいけないのが、『黄飯』です。

クチナシで黄色に染めたおこわと、黒豆で蒸し上げた白いおこわを食べることで「黄・白」→「気 迫(きはく)」をもってまめ(元気に)に生きろ。と言う意味が込められています。

 

母 の 日 … 赤いカーネーションの花と、お母さんのお好きな「お菓子」を添えて、   〔第2日曜〕  感謝の気持ちを伝えてみては・・・・


6月【水無月】

和菓子の日 … 平安時代の昔から6月16日にお菓子やお餅を食べると「健康と幸福を招

〔16日〕   き、災いから身を守る」と言われています。それを≪嘉祥(かじょう)菓子≫と呼び、6月16日を『嘉祥の日』と言います。

父 の 日 … 家族そろっての団欒が何よりのプレゼントです。美味しいお茶とお菓子が

〔第3日曜〕  あれば会話も弾むでしょう。

 

7月【文月】

七   夕 … 七夕は、年に一度の[おりひめ(織女 )]と[ひこぼし(牽牛)]のデートの日。

〔7 日〕   ロマンチックなその夜は、七夕にちなんだお菓子を食べながら、星に願い

を託してみては?・・・・きっと、叶うはずです。

ちなみに、おりひめ星は琴座のベガ、ひこ星は鷲座のアルタイルの事です。

お 中 元 … 古代中国の天神信仰の教えが元となり伝わった行事です。日本ではお盆と

〔上~下旬〕  重なり、仏様にお供え物を贈り合ったのが、現在のような形になりました。

まごころ込めて、水羊羹・ゼリーなど涼味ただよう爽やかな品を・・・。

土用の入り … 土用入りの日に食すると暑気あたりしないとされている「土用もち」は、

〔20日前後〕  徳川時代の中期より夏季の悪病災難をからのがれとされています。

ご当地では、こしあんのあんころ餅が一般的です。

 

8月【葉月】

まるはちの日 … ご当地、名古屋市のマーク八にちなんだ「名古屋の日」です。

〔8 日〕    各所でいろいろなイベントが行われています。

お菓子屋さんにも何かあるかも?!

お   盆 … ご先祖様の霊をお迎えする伝統的な行事です。

〔13日~15日〕 ご当地では月遅れの八月に行われるのが多い様です。

13日は「お迎えだんご」を仏壇にお供えし、ご先祖様の霊をお迎えする。

14日に「おはぎ」「鬼まんじゅう」などで、おもてなし。

15日、「送りだんご」で送り出します。(16日の宗派もあります)

ご当地のお盆だんごが何故丸いのか?

それは、お墓・仏壇に積み重ね易い様に工夫したとか?

 

9月【長月】

十 五 夜  … 旧暦の8月15日夜の名月を観賞する中国の“中秋節”が日本に伝わ

〔旧8月15日〕  った行事で、一年の収穫の吉凶を占う収穫祭として発展してきました。

ご当地では十五夜を“芋名月”と呼び、そのころ収穫される『里芋』に見立て、それを型取ったお月見だんごをススキ、リンドウ等とともにお供えして,豊作を祈るお祭りとして始まったもので、独特の文化として現在も伝えられている習慣行事です。

敬老の日  …「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて暮らして行こう」と1966年に〔第3月曜〕   国民の祝日になった「敬老の日」。いつまでも元気で長生きしてという

思いをこめて、お赤飯・栗おこわ・紅白饅頭を贈りませんか!!

秋のお彼岸  …「暑さ寒さも彼岸まで・・・」秋分の日をお中日として、前後3日間を「お〔中 旬〕   彼岸」と言います。ご先祖さまへお彼岸だんご・おはぎをお供え致します。

『ぼたもち』と『おはぎ』の違いは、春は牡丹の花に見立てて「牡丹餅」

秋は萩の花に見立てて「お萩」と言います。季節感を大切にする、日本人の心です。ちなみに、『あんころ餅』は、あんこを衣にしたお餅とか。

 

10月【神無月】

体育の日   … 運動会もたけなわな頃、体を動かし汗を流すと、心身ともにリフレッシ 〔第2月曜〕  ュします。そのあとにお菓子を食べると、その糖分が素早く消化、吸収

されて、心地よく疲れを癒してくれます。

十 三 夜  … 十五夜同様、名月を観賞する日です。満月と違い少し欠けている所から〔旧9月13日〕 『栗名月』『豆名月』と呼ばれています。

名古屋まつり … 郷土英傑行列など全国に誇れる地元のお祭りです。 それにちなんだ

〔中 旬〕    銘菓もいろいろあります。地方からのお客様のお土産に如何でしょうか。

孫 の 日  … おじいちゃん・おばあちゃんが孫を見る眼差しは、とっても暖かさを感〔第3日曜〕   じます。お孫さんとのひと時は美味しいお菓子で会話も弾みます。

ハロウィーン … 日本でも段々行われるようになりました。お菓子屋さんには「かぼちゃ」〔31日〕    のお菓子がにぎやかに並んでいます。

 

11月【霜月】

文化の日  … 日本人の繊細な美意識が、すぐれた文化を創り上げました。

〔3 日〕   『和菓子』もそのひとつです。秋の味覚がいっぱいのこの季節、秋のお菓子をご堪能下さい。

七 五 三 … 無くしては、ならない大切な日本の文化。ちょっぴり、おめかしした   〔15日〕   幼いお子さんは、本当に宝物です。

炉 開 き  … お茶の世界では、お正月にあたる大切な行事で、11月から4月まで使  〔初 旬〕    う炉を初めて開きその年の新茶を味わいます。

「亥の子もち」もこの頃のお茶席菓子です。

 

12月【師走】

お 歳 暮  … この一年、お世話になった方々に贈り物をして、日ごろの感謝とお礼の 〔20日~〕   気持ちを伝える習慣は、江戸時代から続いています。和菓子なら、

師走のひとときにくつろぎを贈り、日持ちのするお菓子はお正月にも

重宝し喜ばれます。羊羹や焼き菓子は如何でしょうか。

冬  至  … この日に柚子湯に入り、小豆のおかゆ(冬至粥)やカボチャを食べると

〔22日頃〕    カゼを引かないと言われています。柚子やカボチャを使ったお菓子もいろいろあります。

クリスマス  … すっかり日本文化に溶け込んだ「クリスマス」。

〔24・25日〕   ケーキも美味しいけど、和菓子屋さんにも意外と見付かるかも・・・?

餅 つ き  … お餅が店頭に並ぶのも「日本の暮れの風物詩」。

〔26日頃~〕   お餅は専門店でお求め下さい。美味しいお餅に出会うかも・・・!?

まさにこれがホントの「餅は餅屋」です。

 

 

ご参考にして頂ければ幸いです。

又、もっと詳しくお知りになりたい場合は、お気軽にお菓子屋へお尋ね下さい。

私たちは、古くからの文化・伝統・慣習をお伝えするのも仕事のひとつと考えて居ります。